不動産視点で選ぶ、医院開業・成功への5つのヒント:10年後の街で選ぶ開業立地(第1回)
クリニック開業のヒント
将来の街の変化を見据える視点
医院の開業で、最初に考えるのが立地です。
駅前、人通りが多い、人口が多い、新築マンションが多い。こうした条件はもちろん重要です。
しかし、不動産やビル経営に長年携わってきた立場から見ると、もう一つ大切な視点があります。
それは、「この街は10年後、20年後、どうなっているだろうか」という見方です。
医院経営は、1年、2年で終わるものではありません。
開業した場所で10年、20年、場合によっては30年と診療を続けることになります。
現在すでに人気が完成している地域は魅力的ですが、その分、賃料が高く、競合医院も多い可能性があります。
反対に、現在は一等地とは言えなくても、交通網の整備、住宅開発、街の変化などによって、これから利便性が高まる地域もあります。
大切なのは、
「今、一番人気の場所はどこか」だけではなく、「自分が長く診療する間、この地域はどのように変化していくのか」
という視点です。
医院の開業場所を探すときには、ぜひ現在の街と将来の街、その両方を見てみてください。
「駅前だから成功する」とは限らない
医院を開業するとなると、どうしても「駅徒歩1分」「新築」「目立つビル」といった物件に目が向きます。
確かに大きな魅力です。
しかし、医院経営は開業時だけでなく、その後毎月発生する固定費との戦いでもあります。
特に賃料は、患者さんが多い月も少ない月も毎月発生します。
開業物件を見るときには、
- 賃料
- 内装費
- 医療機器への投資
- スタッフ人件費
- 広告費
- 駐車場
- 周辺人口
- 競合医院
- 交通アクセス
- 地域の将来性
などを総合的に考える必要があります。
例えば駅から5分遠くなることで毎月の賃料が大きく下がるのであれば、
その差額をスタッフや医療機器、患者さんへのサービスに使うという考え方もできます。
医院経営で大切なのは、必ずしも一番高い場所を借りることではありません。
「先生が目指す診療と、その場所のコストが合っているか」ということです。
家賃が高いから良い物件、安いから悪い物件、という単純なものではありません。
10年、20年続けられる無理のない固定費かどうか。
そこまで考えて物件を選んでいただきたいと思います。
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